第7章 ♡Story３１♡　危機感

廉side


「柊さん達いい感じだといいなぁ......」



「お化け屋敷とか盛り上がりそうじゃないですか？」



「だね！......でも柊さん、お化け苦手なんだよ(苦笑)」



「え！そうなんですか！？」



「うん、顔にはあまり出さないけど結構苦手！
.....廉さんほどじゃないけど(笑)」



「あぁ...廉さん暗闇とか苦手ですからね(苦笑)」



「っるせぇ美男！...って、柊の野郎......」



「どうしたんですか？」



「柊の奴、スマホ忘れてやんの......」



連が座っているテーブルの横には柊のスマホが置いてあった。



「あ、ホントだ！
柊さん百合ちゃんの前だから意外とテンパってたのかな(苦笑)」
(百合ちゃんのメイド服ちょっと色っぽかったし(笑))



「あの柊さんが珍しいですね(苦笑)
届けなくて大丈夫ですか？」



「別に大丈夫だろ。迷子になるわけじゃあるまいし。」



「まぁ柊さんに限ってそれはないですよね。
ここの生徒の百合さんもいらっしゃいますし。」



まさかスマホを届けなかったことで



あんな自体に巻き込まれるなんて、俺らは全く知る由もなかった。







陸side


「あぁぁ！」



俺がお盆を持っていこうとした時、



すぐ近くの準備室から美香の叫び声が聞こえてきた。



「美香、どうした？」



「百合ったら、スマホ忘れてるのよ(苦笑)」



準備室から出てきた美香は百合のスマホを持っていた。



「マジで！？......でも大丈夫だろ、気づけば戻ってくるだろうし。」



「仮にもどこかに閉じ込められたら......」



「んなアホなことあるか(笑)」



「もしもの話よ！元カレならもう少し心配しなさいよ！」



「心配するほどのことか？(苦笑)」



「......なーんか、















やな予感がするのよね......」



「やな予感って？」



「やな予感って言ったらそのままよ！」



「まさか、あるわけねぇだろ(笑)」



けど美香の予想が当たることになるなんて俺は予想もつかなかった......。