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愛されたい症候群。

第13章 時間が全てを癒してくれるなら




次の日朝の目覚めは最悪
頭痛が酷いことに加え腹痛まで

嫌な予感がしてトイレに急げば
月に一回やってくるアイツだった


「薬…」


うっとおしいことに
3ヶ月に1回、ものすごく重いやつがくる


今月は最悪な月
…何だか吐き気もしてきた

だけど会社を休むわけにはいかない

というか、仕事で頭をいっぱいにしたい
他に何にも考えられないくらいに


薬が効くことを祈りながら
家を出る準備を進めることにした




*


「慶ちゃん?顔色悪いよ?」

「すみませんアレで…」

「お薬は?」

「飲みました」

「あんまり無理しちゃダメだよ」

「ありがとうございます」


時間が経つにつれて酷くなる頭痛
下腹部もズキズキする
なんだか腰も痛くなってきたし、最悪


もう少し仕事を進めたかったけど
これ以上集中して出来ない
今日は定時で帰った方が良さそうだ


「お先、失礼します」

「お疲れ様!気をつけてね」

「ありがとうございます」


色んな人から心配の声をかけてもらったけど
そんなに顔色が悪かったんだろうか


…あぁでも本当にやばい
食欲なんて微塵もわかない
お昼も食べなかったから胃は空っぽなハズ
なのに何も食べたくない


姉にあったことでストレスが最高まで
達して女性ホルモンが狂ったのだろうか



もう買い物もやめた
家に帰ってさっさと寝る 寝たい
泥のように寝てやる

少しでも深く寝れたなら
気持ちも落ち着くって信じて寝よう


痛むお腹を抑えながら会社を出る
無事に帰れるかが心配になってきた


「霜月…!」

「…まじで?」


今はあんたの相手をしてる場合じゃ
ないんですけども
てかまた待ち伏せかよ
勘弁してくれよストーカーさん


この間会った時よりは
気持ち暗い表情をしているみたいだが
そんなの私に関係ない


「電話も繋がらへんし
その、ここしか霜月がおる場所が
分からんくて」

「着拒しましたからね」


だって話すことなんて何も無いじゃないか

お互い何を話しても
メリットなんて存在しない


なんでわざわざ望んで不快な気持ちに
ならなきゃいけないの

ただでさえ今は苦しいのに




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