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夢なら覚めないで・・・。

第4章 うそ・・・でしょ・・・?


コンコン

 「赤ずきんかい?入っておいで。」

  「アイリス?アイリスなの?!」

「え?アイリスだけど・・・って、あれ?ばぁば?!」

「『『え?』』」

「ばぁば!!」

 「アイリス!大きくなったねぇ!」

「うん!あれ?でもばぁば、死んじゃったんじゃないの?」

 「「っ!!」」

「ばぁば?」

 「言うべき時がきたってことかしらねぇ。」

「おばあさん!!」

  「いいじゃない、いずれ分かることなんだから。」

 「アイリス、おばあちゃんの言うことをよくお聞き。
  そして、どうか気を落とさずに・・・。」

「・・・?」

 「アイリスはねぇ、死んじゃったのよ。」

「えっ・・・?」

 「アイリスはお母さんとおでかけしてたでしょう?
  帰り道、アイリスは横断歩道に飛び出しちゃって、車にはねられた
  のよ。」

「うそでしょ?だってアイリスはここいるよ?
 あっ!ママは?!ママ!!」

「アイリス、よく見るんだ。」トンッ

猫が床を叩くと地面が急に消えて、何かの風景が上から見えるようになった。

「うわっ!!・・・これは?」

 「お葬式だよ、アイリスの。」

「アイリスの・・・?」

  「アイリス、よく見なさい。
   あそこ、ほら、あなたのお母さんでしょ?」

「あ!!ママだ!!ママ!!ママ!!アイリスはここにいるよ!!何で泣いてるの?ねぇ、ママ・・・。気付いてよ・・・。ママァ・・・。」

「泣くな、アイリス。・・・これで分かっただろ。」

 「アイリス・・・、あばあちゃんと一緒にいこう?
  お母さんはいないけど、アイリスは1人じゃないよ。
  みんながいるからね。ほら、おばあちゃんだってついてる。ね?」

「ばぁば・・・。」

 「じゃあ、いきましょうか。」―――。
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