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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第7章 そういうことだったのね



「キンチョーすんなって…。ったく頼むぜ一発勝負の昇格テストで合格したんだろ?」

「あれは開き直ってたというか…。三軍でも外と練習試合はありましたが、いつも応援でしたし。それがいきなりユニフォームをもらい、しかもベンチ入り。そもそも試合に出るのは人生はちゅで…」


ブフッと私は思わず吹き出した。

大方予想はしていたが、本当に今まで三軍でも試合に出たことがなかったなんて思わなかったこともだが、まさかそこで噛むとも思っていなかった。


「かむなよ。…えっ!?まじで!?初!?」


流石に大ちゃんも驚いたらしい。


「ホントもー。足だけはひっぱんないでよねー」

「…全くなのだよ」


あっくんと真ちゃんは不安そうにため息をつきながらテツ君に言った。

するとその時、前を歩いていた征十郎のバッグの中で携帯が鳴った。


「灰崎です」

「あ゛あ゛ん!?よこせ!」


征十郎は着信相手の祥ちゃんの名前を口にすると、修ちゃんはイライラした表情をして、征十郎の手から携帯を奪った。


「灰崎ぃ!テメェいまドコだ!……あ゛あ゛!?カゼェ!?」


そんなわけあるか。

昨日部活終了後、私はいつも通りに一軍の体調チェックを行った。さらに一年生は今日試合だとわかっていたので、いつもより念入りにチェックしていた。そして、祥ちゃんはその中でも大ちゃんと並ぶほどピンピンしていた。


「チッ」


祥ちゃんが何を言ったのかは知らないが、修ちゃんは相当イライラした顔で乱暴に通話を切った。


「華澄が昨日チェックしてたっつーのに、風邪とかありえねぇ。寝坊して仮病だな。あとでシメとけ。今回は特別キツくな」

「はい」


馬鹿だね、祥ちゃん。

明日の部活はご愁傷様。

それと、いい加減学びなよ。

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