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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第16章 やめときな



「タイプの話です。逆に見つめられたら目を逸らす人もいますね。人には様々な癖があり、異なるリアクションがあります。それを観察して分類するわけです」


テツ君は私たちが来る前にすれ違った人の癖も付け加えた。


「視線の誘導は万人共通の心理的反応だけでなく相手の癖やタイプも加味して行います。だからその訓練を日常的にしているということです」

「あーなるほど」


大ちゃんは納得したように言った。

以前征十郎がテツ君のことをスポーツIQが高い、と評していたな…と思い、確かにこれは頷けるほどである。

ちなみに隣のさっちゃんはテツ君と見つめ合ったのが相当嬉しかったのか、いまだ意識はこちらに戻ってこない。


「藍川さんはポケットに手を突っ込むことの他に、照れると俯く癖がありますね。特に赤司君の前では」

「へっ!?」


え、何々?もしかしてテツ君にバレてる?

テツ君は何を考えているかわからない表情で私を見た。


「そんじゃ、俺の癖とかもわかってんのかよ?」


大ちゃんもテツ君の人間観察に興味を持ったのか、問いかける。


「青峰君は単純だから色々わかりやすいですけど…」

「おい!」

「嘘をつく時は必ず、目を逸らしますね」

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