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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第14章 真面目に聞いているの



あっちゃんと話している内に、いつの間にか私のクラスは焼きそばの模擬店をすることに決まっていた。


「で、看板娘を藍川さんにお願いしたいんだけど」


出し物が決まったと同時に、クラス委員が私にとんでも発言をする。

クラスの皆も私の方を振り返る。


「…ちょっと無理かしら。私、今年もミスコンに出なきゃいけないの」


去年、クラスの出し物に参加する予定だったが、そうもいかず、ミスコン自体は午後からであるにも関わらず、午前中から打合せなどで結局参加できなかったのだ。


「できる範囲でお手伝いはさせてもらうから、当日はごめんなさい」


私が申し訳なさそうに眉を下げて言うと、クラス委員は、それなら仕方ないね、と諦めてくれた。


「華澄ちゃんって、それ計算でやってるの?」

「さあ、どうかしら」


あっちゃんの問いに私は口角を少し上げて答えた。


「流石は”高嶺の華”だね…」


苦笑いを浮かべながらあっちゃんは小さく呟いた。

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