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第4章 フラグと新たなルール


一翔視点

やっと、太郎から青蘭を奪った

その時のあいつ少し悲しそうだったな

やっぱり好きなんだな

でも、俺も青蘭が好きだから渡さない

「い、痛いよ!一翔!」

ふと、我に返ると

強く手を握っていたようだった

『あ、ごめん!青蘭!』

「もう!さっきから変だよ?」

『そう?普通だよ!』

「そっか……!ならいいけどさ!」

『それよりも資料探そう?』

「うん!」

まさか探してるうちに奴に襲われるとは

まだ、思いもしなかった

「うーん……資料室には特に無いね……」

『だな……!?』

俺は青蘭を見た瞬間固まった

だって後に鬼が居たから

『あ……ああ……うぁぁぁぁ』

そう言って、俺は逃げてしまった

「一翔!?どうしたの!?待ってよ!!」

俺って何てカッコ悪い奴なんだ……

好きな人、一人守れずに……

そう思いながら走っていると誰かと衝突した

「痛ったいなー!!」

どうやら琉亜のようだ

それに、太郎も居る

「あれ?一翔じゃないか?青蘭ちゃんは?一緒じゃないのか?」

『青蘭の後に鬼が居た……それで俺、怖くて逃げて来ちゃった……』

「何だと!!何故一人にしたんだよ!!ちゃんと相手の事を責任持って守れよ!!」

『ごめん……』

「それで、青蘭ちゃんはどこに?」

『多分、資料室……』

すると太郎は走って資料室へ向かって行った
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