第3章 ハリー・ポッターと賢者の石
わたし達五人の罰則はハグリットのお手伝いだった。
それに私の追加の罰則もハグリットのお手伝い。マクゴナガル先生は私が行くのをやめないと分かったようだ。やったね!だけど、マルフォイはそれが嫌なようだった。
「大丈夫だよ、マルフォイ。だってハグリットがいるもん。森の中でハグリットを知らない動物はいないよ。みんなハグリット大好きだもん。」
「で、でも……………」
「ねぇ、ハグリット。私達は一体何をすればいいのかしら?」
ハーマイオニーはそんなマルフォイを無視して話を進めた。
「ああ。傷ついたユニコーンをたすけるんだ。」
聞くところによると、最近動物のような得体のしれない何かが入り込んだらしい。たぶんそいつにユニコーンはやられたのだろうとハグリットはいう。
「ケ、ケイン。怖かったら手をつないでやろうか?」
「ううん、大丈夫。」
「そうか怖いか。仕方ないから繋いでやろう。」
明らかに顔が真っ青でビクビクしてるマルフォイ。少し湿ってるその手は震えているようだ。
「大丈夫だよマルフォイ。歌でも歌おっか」
私は笑いながらマルフォイと歌を歌った。
「ほいほい。ここから別れて探そう。ハリーとマルフォイ、俺とハーマイオニーとロンとイヴで行こ……」
「イヴは俺と一緒じゃなきゃやだって。それとファングちょーだい!」
「…………よかろう。言っとくがファングは臆病だぞ。」
そして、私とハリーとマルフォイでユニコーン捜索隊となった。
「ハリーそっちいる?」
「いいや。いない。」
「マルフォイは?………………マルフォイ?」
マルフォイの返事がない。マルフォイを探すといた。呆然とたっている。
「マルフォイ?どうした………」
グチョグチョグチョグチョ
ユニコーンがいた。だけど、その上に何かがいる。そいつはひたすらユニコーンの血肉を貪っている。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーー」
マルフォイが逃げた。ファングも後に続く。ちらりとハリーを見ると、ハリーは額を抑えている。そしてそれは突然ハリーに向かって進み始めた。私はとっさに
「エクスペリアムス」
と攻撃したが、何故か術がそれに当たる前に消滅してしまった。それは一旦止まったがまた進み始める。
「ハリー!!」
ヒヒーーン!!!!!!!!
そいつはケンタウルスの不意な攻撃に戸惑い逃げたのだった。
