第4章 牛島若利 〜告白の方法〜
「まぁとにかく、告白だろ。」
牛「こ!、、、こくっ、、、!」
「他のに取られちゃってもいいわけ?」
牛「それは!、、、だめだ。」
「まぁ取り敢えず一発決めてこいよ。牛島!超高校級の実力を見せてやれ!押していくしかねぇぞ!」
牛「押すのか。」
「そうだ、押して押して押しまくるしかない!」
部活後の作戦会議を終えて部室から送り出される。バレーの試合でもこんなに緊張したことはないのではないだろうか。体育館に向かう足取りは知らぬ間に早くなり、心臓は早鳴りし口から飛び出そうな程だ。
体育館に着くと、は戸締りを確認して、照明の電源を落としているところだった。
頭の中で瞬時に先程の作戦会議の内容をさらう。
告白
押して
押して
押しまくる!
告白
押して
押して、、、、
念仏のように何度も唱える。
『あ、牛島先輩!忘れ物ですか?』
に近づくと、こちらが声をかける前に気付かれた。
必死で平静を装う。挙動不審になってないだろうか!?手から変な汗が出る。
『どうしました?』
彼女は不思議そうな表情で俺の顔を覗きこむ。照明が消えた体育館。上目遣いの整った顔に月明かりがあたって、目鼻立ちが際立って美しい。改めて心臓が痛いくらいにドキドキしっぱなしで、目を合わせた瞬間、顔に熱が集まるのを感じた。
落ち着け!落ち着くんだ俺!!緊張などしている場合ではない!
ドサッ
『きゃ!、、、、せ、先輩、、、?』