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初 恋 ア ン ブ レ ラ

第4章   勢揃い。


 「うわ…」



今、心底から嫌な声が出た。

原因は玄関口の向こう。

昼休みの祈りも虚しく
見事にどしゃ降り。

誰もが空を見上げ
この雨に足止めを食らう有り様。






 「すげぇ雨」

 「なんか雷鳴りそー」

 「教室戻ろうや」



なんて近くに居た男子3人が
ワイワイとしたテンションで
来た道を戻って行く。

確かに雷が鳴りそうな空模様。

これは早く帰らんと…

だけど、この雨の中を
走って帰る勇気は無い。

かと言って、教室に戻るのも嫌。


ここで戻ったら
渋谷くんから逃げて来た意味が…ね。
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