第10章 支配

「ふぅ…」



足の痛みもだいぶ引き、いつも通りとはいかないが歩くには支障が出なくなった。
授業を終え、教室から出ると小さく息を吐く。



今から昼休みか…何食べようかな。



そんな能天気な事を考えていると、携帯のバイブが鳴る。
高杉からの呼び出しだった。



「高杉！」



しばらく呼び出しはしないんじゃなかったのか？
しかし考えるよりも先に体が動きプレハブ小屋へ向かっていた。