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【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】

第6章 契約



休み明けテストが終わり、数日が経とうとしていた。
八雲は職員室の椅子に座り、小さくため息をついている。


みんな放課後の勉強会もあり、スラスラとテストを解答…
とはならなかった。
ワークブックはおろか、Z組生徒達が必至こいて勉強したところは全くテストに出ていなかった。
それもそのはず。校長は3年Z組の教室に監視カメラを取り付け英語に賭けていた事を知っていたのだ。
そしてわざとテストを難しくするように英語教師たちに指示していた。
嫉妬だけでここまでするなんて、呆れてものも言えない。
それにしても…


俺のした事って、意味あったのか?


心の中にそんな不安が浮かぶ。
あんな事までしたのに、こんな結果じゃ何の為にもなってないじゃないか。



「…やめよう」



八雲は頭を降り無理に不安を忘れようとした。

大丈夫。まったく意味がなかった訳じゃない。
坂田先生にも喜んで貰えた。あれで良かったんだ。




そんな中、机に置かれた携帯が小さく震える。



メール?誰からだろう。



見ると知らないアドレスだった。
不思議に思いつつメールを読んでみる。



〈今からプレハブ小屋に来い。 高杉〉



本文はそれだけだった。


高杉?なんでメアド知ってるんだ?
疑問に思ったが、おそらく保健室で自分が寝てる間にでも見たのだろう。
今さら何の用なのだろうか。
高杉はテストには出てくれたが、その後はいつもの様にまた来なくなっていた。
一応、テストの結果は伝えておくべきだろう。
事はどうあれ、テストには参加してくれたのだ。それに関してもお礼も言っておきたい。
八雲は席を立ち、プレハブ小屋に向かった。

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