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【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】

第3章 最初の挨拶





「今日から3年Z組の副担任を務めて貰う事になった、白水八雲先生じゃ。坂田先生、色々と教えてやってくれ」



血色の悪い紫色の化け物、もとい銀魂高校の校長に紹介され八雲は頭を下げた。


「白水八雲です。教科は世界史担当です。よ、よろしくお願いしやす」



まずい、噛んだ…ていうか、声うわずってなかったかな…。



頭を下げたまま恥ずかしさに顔を少し赤くさせると、頭上から緊張感の欠片もない声が返ってくる。



「あーはい、よろしく。3年Z組担任の坂田銀八でーす。…にしても副担任ねぇ。他のクラスにはいねーじゃないっすか。なんでまた」



とても教師とは思えない風貌の現代国語担当教師の坂田銀八は、軽く抗議するように校長に視線を向ける。



え、他のクラスって副担任いないのか?



その質問の答えには自分も興味があったので、ようやく八雲は顔を上げ銀八と同じように校長を見つめた。
もしかしたら自分が頼りなく見えるのでヘルプくらいにしか回れないのかもしれない。
そもそもぺーぺーの新米教師がすぐにクラスを担当させて貰おうだなんておこがましい考えだ。
そんな不安に駆られていたが、答えは違った。


「仕方なかろう。只でさえ3年Z組は問題児が多いんじゃからな。君一人じゃ頼りにならんし、もう一人教師をつけるしかないじゃろ」


なんだ、そんな事か。
理由を知り安堵するも、
自分が担当するクラスは他とは違いただでは済まなさそうだと知り、
また違う不安に駆られる事となった。

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