• テキストサイズ

【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】

第25章 私利私欲のため



やる事がなくただ無意味に携帯を開いてはまた閉じる。
パタン、パタンと部屋にその音だけが響き渡る。



「…アホらし」



我ながらバカな事をした。つい感情に身を任せた。

あいつが他の奴に抱かれたと思うとどうしても耐えられない。殺したくなる。
…別に自分のものでもねーのに。

分かっちゃいるが、どうしても抑えきれなかった。そうすりゃ安心出来る気がした。
少なくとも、この嫌な感情だけは抑えられる。



「…テメーがあんな事言うからだ」



そうすりゃこんなバカげた感情も湧かなかったのによ。なんであいつに振り回されなきゃいけねーんだ。
変わりたい?一人じゃ何も出来ねーお前がか?
好きだった?バカじゃねーの?あれだけの事されてか?


俺はお前に対して同じ感情は抱けねーよ。
いや、そう思ったとしてもダメだろ。

俺がお前に惚れていいわけねーじゃん。

そのためにも、今のこの関係は壊せねーんだよ。そうじゃないと感情がデカくなる一方だ。


チャイムの音が聞こえ我に返る。

/ 331ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp