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【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】

第19章 暴走と葛藤



銀八の話によると、5限目の最中にいきなり高杉が3年Z組の教室に入り、土方と沖田に暴行を加えたという。そこで銀八が教室に呼び出され何とか高杉を止めたらしい。



「…お、沖田と、土方は大丈夫なんですか?」



「あぁ、あいつらも喧嘩慣れてねーわけじゃねーからな。念の為今病院に居るけど、大事にはいたらねーよ」



「そうですか…」



少しだけホッとする。



「それで、高杉がそんな事した理由は?」



「いや、それはまだ分からねぇ。というか、あいつずっと黙ってんだよ」



困ったように銀八は大きくため息をつく。
八雲自身に心当たりがないわけではない。…きっと俺より先にあのメール見たんだろう。

けどもうそうだとしたら、俺はどうしたら…。



「…今、高杉に会えますか?」



「あぁ、もう頭も冷えただろうし。まぁその為にお前を呼んだんだしな」



こんな時、銀八の気遣いが八雲にとって有り難かった。



「…ありがとうございます」



「いや、俺の方こそ悪かったな」



銀八の謝罪に八雲は首を傾げる。



「なんで坂田先生が謝るんですか?」



「いや、まぁ、ちょっとな。…取り敢えず、早くあいつの所行ってやってくれ」



「…はい」



少し悲しげな笑みを浮かべながら銀八はポンポンと八雲の頭を撫でた。
八雲は小さく息を吐き、高杉の居る生徒指導室へと向かう。

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