第4章 一歩前進
「馬鹿が、どう見間違えたら1本が2本に見えんだよ」
「あー…はは」
やば…さっきのか。
「普段はコンタクトか?
「…はい」
観念して、素直に答える。
「忘れたのか、落としたのか。どっちだ?」
「落としました…」
「替えはあるのか?」
「変わった物だから、発注しないと…」
「四番隊か?」
「技術開発局です」
「は?」
「副局長自ら作ってくれてるんですよ」
「す、凄ぇな」
その副局長が誰だかは知らないが、とにかく凄そうだ。
「とりあえず、四番隊で普通の眼鏡だけ借ります」
「あぁ、それが良い」