第40章 第39セット
*及川side*
「、、、飛雄の天才っぽいところは技術とかより、多分、馬鹿なところだよね。
普通なら躊躇うところを迷わず突き進む。
それが、
良い方向でも、悪い方向でも。」
金「、、、、、、。」
夢中になったら周りが見えず
誰も付いて来ていない事にも気付かない。
でも、
飛雄の先を行く馬鹿が現れてしまった。
___が、
今の攻撃もまぐれはまぐれ。
成長する前に、潰す!!
*優side*
そここら今まで同様、重力との戦いの中、両チーム点を獲り合った。
龍のスパイクに貴大のスパイク。
途中青城に秀くんがピンチサーバーで入り、徹の代わりにトスを上げた。
トスが短かったにも関わらず、賢太郎は咄嗟に左手で打った。
これが自分の体を操るセンスってやつね。
秀くんの、二本目のサーブは綺麗に上げられ、翔陽にトスが上がった。
グワッと勢い良く振られた腕は誰もが強打だと思ったが、ボールに当たる直前に力を抜きブロックの真後ろに落とした。
青城のみんなは苛立ち顔。
その気持よくわかるよ。私もやるもん。