第39章 第38セット
その後も黄金川くんのツーアタックは決まらず、カウンターで決められていた。
試合は青城優勢のまま終盤へと向かっていき、徹のサーブでエースをとった。
徹の2本目のサーブ
直接青城側に返って来て、勇太郎の速攻は伊達工リベロの作並くんに拾われた。
ネットを越えてしまうんじゃないか
そんな高さのボールを黄金川くんがジャンプトスで文字通り“置いて来た”。
青根くんの速攻が決まり、徹のサーブは切れた。
ふむ。つまりは、
黄金川くんは背が高いからそれを活かして
“高い場所”から“高い場所”へ置くだけでいいのか。
作並くんのレシーブ力も必要になるって訳ね。
勇太郎の速攻
伊達工のネットイン
黄金川くんのサーブミス
伊達工のどシャット
20対23で伊達工はどうしても一本獲りたい場面。
ここまで鳴りを潜めていた徹のツーアタックが決まった。
青城のセットポイント。
伊達工に緊張感が漂う。