第38章 第37セット
その直後の無茶な体制から打たれた照島くんのスパイクも、大地くんによって拾われ、今度こそ速攻が決まった。
日「すっ、すみません!ナイスカバー!あざす!!」
澤「どんだけ“落ち着け”って言っても、一発目はお前ら絶対やらかすと思ったんだよねー。力みすぎて」
的を得てます。大地くんよ。
澤「、、、俺には、ド派手なプレーは無理だけど、“土台”なら作ってやれる。まぁ、存分にやんなさいよ」
彼の背中は誰よりも頼もしい。
彼が烏野を支えてるんだ、、、。
そこから条善寺は自分たちのミスにより連続で点を落とした。
けど、条善寺のタイムアウト後、雰囲気が変わった。
まるで、2セット目半ばにして
こっからが本番、とでも言うように。
条善寺は頭脳派プレーが多くなり、烏野はブレイクされた。
3本目は蛍くんによって防がれたけど。
自分の意志で動くことと
それを実行する技量があってこそ
自由に遊べる
今やっと、両チームとも遊べてるんだ。
翔陽が前衛に上がり、一気に突き放しにかかったけど青城と同じ対応をされカウンターを決められた。
うーん。ブロックされるのヤだけど、
ブロック無視されるのはもっとヤだよね。
よーくわかるよ翔陽!!!(。,_,)ウンウン
その後、烏野が飛雄のサーブや翔陽の新必殺技で点を重ね、マッチポイントとなった。
最後の一点は、
条善寺のシンクロ攻撃がアウトになり
遊び勝ったのは烏野だった。