第33章 第32セット
*及川side*
自分の気持が落ち着いた時、最後に少しだけ力を込めて抱きしめる。
ぱっと俺の体から優を離して優の顔を手で覆う。
きっと俺、顔紅いッ、、、///
「わわっ!優やめて!!今顔見ちゃダメッ」
無理やり俺の顔を見た優はキョトンとしちゃって、何が良かったのかまたふにゃって笑うからもうほんとキスしちゃいそうになった。
してないけど!!
二人で笑って、手を繋いで優の家まで送ってくると、少し離れた岩ちゃんの家にちょうど帰宅したらしい岩ちゃんが見えた。
俺と岩ちゃんはちょうど目が合ってしまったけど、優は気づいてなくて返事は後ででいいからとだけ残して帰った。
「覗き見だなんて岩ちゃんのえっちぃー」
岩「覗き見じゃねぇよ。偶然見ちまっただけだっつの」
「で、なんの用?」
岩「ッ!?」
「言いたいことあったから入らずに待ってたんでしょ?」
岩「、、、」
「優のこと?」
岩「ッ、、、。」
「俺は好きだって言ったよ。」
バッと顔を上げた岩ちゃんは驚いた顔をしていて、挑発、してやりたくなった。
「岩ちゃんはいつまで逃げるんだろうね。
誰かのものになってからじゃ遅いんだよ?」
そして岩ちゃんの斜め向かいの自分の家に入った。