第28章 第27セット
*優side*
徹たちに見つからないように家に帰った次の日
ナゼコウナッタ
誰か、理由を教えてくれ。
「あ、優さん!!」
待ち合わせ場所にやってきたのはいつもみたいなジャージじゃなくて、きちんとオシャレした飛雄。
紺のVネックシャツにジーンズ、スニーカーとシンプルながらもかっこいい。
ちょっと周りから注目されてるー。
そう言えば、コイツ、俗に言うイケメン(笑)てやつだった。
見慣れ過ぎててキャーッ♡みたいなこと思わないけどね!?
影「優さん、今日の服、かわいっす///」モゴモゴ
あーうん。かっこいー♡ってはならないけど
かわいっ♡ってはなるかな。
ギャップ萌ってやつですね。
不覚にもちょっとキュンとなったよ。
《今日はどこ行くの?》
飛雄のことだからバレー関係かな?
影「あー、えっと、水族館、、、す。」
(; ・`ω・´)ナン…ダト!?
すすすすす水族館!?
あの、バレー馬鹿飛雄が?
やばい雨降る絶対。
影「優さんは俺を何だと思ってるんスか!!」
《生粋のバレー馬鹿。》
影「、、、。」ゲーン
落ち込んで見苦しかったので、シャツの袖を少し引っ張り、早く行くように促した。
飛雄より背の低い私が飛雄の目を見ようとすると
上目遣いになるのは必然的。
目があった途端飛雄が顔を真っ赤にしていたのは
もはや言うまでもない。