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【ヘタリア】突然現れた味音痴【攻男主】

第5章 俺の気持ちは



「今日は本当にありがとう、男同士の事だから…品川ならって思って。
でも、やっぱ相談して良かったよ!なんか凄くスッキリした、これから時間が許してくれる限り2人と思い出をいっぱい作っていきたいと思ってる」

「ちゃんと2人と仲良くするんだよ!
…いやー、今日は本当にびっくりしたよ、それと比例してものすっごい興奮したけど!」

(興奮……品川ってば…)
30分ぐらいカフェで雑談も含め盛り上がったあと、そろそろ2人が待ってるなと思いカフェから出た。
今だに興奮が冷めず俺には理解出来ない言葉、”ネコ”とか”タチ”を連発している品川をクスクスと笑いながら話を聞いていた。

「品川、家まで送ってくよ」

品川も家から徒歩で会社に出社している。
もう結構遅い時間だし女性1人じゃ心配だからだ。
そういうと品川はむっとした表情をしたあと俺の腹を目掛けパンチをし、俺の腹に当たった。

「う……っ、品川痛い」

「別に送って行かなくて良いって!心配してるんだろうけど、そ れ に!愛しの2人が家であんたの帰りを待ってるんでしょ?早く帰ってあげなよ!」

「でも…………ちょ、品川!」

品川が喋りながら帰ろうと歩き出してしまい、俺は慌てて呼び止める。
呼び止めると足を止めて顔だけこっちに向けてくれる。

「じゃーさぁ!今度2人の顔写真見せてよー!そして妄想させてー!だから私の事送ってかなくて大丈夫ー!
じゃあね、また明日っ」

「…もー…分かったー!気をつけて帰るんだよ!」


背を向けながら手を振ってくれた品川の背中を見送る。
(一応気をきかせてくれたのかな…)

品川の背中が見えなくなり1人になって少し気持ちを整理する為に近くにあったベンチに座る。


2人に対する感情…これは恋なのかな?でも、恋しているんだったらどっちに?両方ってアリ…なの?
恋愛感情なのか友達だからなのか…いや、友達とキスしたりあんな事したりしないしそれにその表情を可愛いとかもっと見たいとか思わない。
…って事はやっぱり、恋愛感情なのかな?

「うーーん…恋……かぁ」

アルへの思いもアーサーへの思いもどちらも大切で、どっちか選べと言われたら絶対に選べない。

どうしたものかと思いながらそろそろ帰らないとと思いもベンチから腰を上げて歩き出す。



「ちょっと、遅れちゃったからアイス…買っていこうかなぁ」
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