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分からなくても伝われば

第11章 病院


「やっほー聖星ちゃーん」

「やっほー」

 来たな。さてなにが来たか。答え!

「相葉さんーーあと、大野おおさん!」

「おおさん!?」

「誰!」

「今のは伸ばしてたんだよ!」

 だれがしゃべっているのかわからないというそこのあなた。まあ私と嵐メンバーを見極められたらいい。別にこのあとどうとかこうとかなりませんから。結局家族の愛的な、ね。って私誰と話してるんだ。

「すげえこの病室げーむある!」

「ええぇ」

 すげえな! 病室にゲームあんのな! なんだよ時代にあわせて進化しすぎだろうが。
 こんなの子供が見つけたら帰らなくなるパティーンの……。

「すっげー! マリカある、マリカ! やろ! みんなでやろ!」

 ここに子供がいた。おい帰れお前らうるさい。だいたい私よりも普通にマリカに飛んで行くというな。お見舞い目的じゃないだろ、絶対。

 数分後。無理やりリモコン持たされて圧勝する私がいた。
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