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分からなくても伝われば

第11章 病院


「眠い」

「おい、散々寝て言う言葉か、そりは」

 潤様降臨マジ爆笑。

「だってさあ、松本さん。私、寝てたというか気を失ってたんですよ?」

「――――ってか、病気のこと言えよ。会った時にさ」

 ふぅ、と息を吐いた。なんだよ、悪かったな。だいたい、おばさんがきちんと説明しないのが悪いんだぞ。

「別に、必要ないと思ったし」

 まさかこんな大きな発作的なのが出るとは思ってなかったしね~。マジ爆笑。
 というのも、私は肺? 心臓? なんだっけ? の病気らしくて、とにかく発作起こすと苦しくなっちゃう的な。
 ま、正直どうでもいいっす。そんなしょっちゅうなるわけでもないしね。

「必要ないって……一応俺ら家族なんですけど」

「えっ、どこが」

 どこが家族なんだよ。完全にただの同居人だろうが。あほじゃねえの。
 ぶあ~か。……うん、なんかごめんなさい。
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