第3章 うさぎは万年・・・
~天音side~
・・・何だか頭がぼうっとしてきたような気がする。
心なしか呼吸も先程より浅くなっていて、顔の火照りも顔だけに収まらず、何だか全身にまで広がっているような感覚を覚える。
何となく不安になって孔明を見る。
けれど彼はいつもとなんら変わったような様子は見られない。私がおかしいのか・・・。
・・・何故かは分からないけれど、先程から首筋やら口元やら目元なんかに目が行ってしまう。
いつもとは違う、雄の色香。
見た事が無いような、その表情。
まるでくらりと目眩を起こすほどの。
・・・・え、あれ、これホントに目眩・・
・・・あ、だめだ、ごめん孔明、倒れる・・・・
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