第2章 作成中!
私が木ノ葉の里と出会ったのは、小学6年生の夏だった。
「ごーお、ろーく、しーち・・・」
長期休暇である夏休みに、離れた祖父母宅に遊びに来ていた。久しぶりに会ったいとこ達と、子どもらしく隠れんぼ。
辿り着いた隠れ場は物置部屋。言葉通り、物が沢山置かれている為、隠れるには最適。
「もぉーいーかーい!」
「「「もーいーよー!」」」
隠れて暫くすると、トタトタと足音が近づく。見つからないように、と少し奥に身体をずらした。
コンッ
「、痛っ」
肩が棚に当たったと思ったら、何かが頭に落ちてきた。
「まみ、見ーつけた!」
おまけに見つかる始末。
全員見つけ出さなければならない鬼は、一言言い残すとさっさと次の場所へ行ってしまった。その場に残された私は、微かに痛む頭を摩りながら落ちてきた物を手に取る。
「じーちゃん、これ何?」
1番に見つかったらしい私は勝手に隠れんぼを終わらせ、例の物を手に祖父の元へ。
「巻物・・・?まみは珍しい物を持ってるんだねぇ。」
「ううん、これ私のじゃないよ。」
キョトンとする祖父に、巻物を手にした経緯を話してみるも、どうやら見覚えがないらしい。そこで、中身を見ればもしかしたら思い出すかも・・・と開くことに。
「何て書いてあるの?」
「・・・分からんなぁ。」
筆で書かれた日本語でも英語でもない、文字のような記号のようなもの。私が小学生だから読めないのかと思ったが、そうでもないらしい。祖母や母、身内の誰もが読めないし、この巻物自体に見覚えすらないという。
「じゃあ、貰っても良い?」
「まみが欲しいならあげるよ。」
と優しく微笑む祖父母から有難く貰い受ける。珍しい物という単なる好奇心で、他に理由は何もなかった。それでも何となく嬉しくて、その日は枕元に置いて眠りについた。
その晩、私は夢を見ていた。見たことのない知らない色々な場所を、ぼんやりと見ていた。そんな夢は誰だって見たことあるはずだし、きっとよくある普通の夢。
私もそう、思っていた。