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相合い傘 ▷ あめいろ。

第5章 @ 赤葦京治





「あっ、傘持ってる?」


『折りたたみならあるけど、忘れたの?珍しい。』


「いや、通り雨だったでしょ?マネの先輩がないって言ってたから貸したんだよね。」



そういう優しいところがあるものの、少しヤキモチを妬いてしまう。


そんなことを気に留めないようにしようと、絢は何事もないように振る舞う。



『じゃあ、相合い傘だね!わたし相合い傘初めてだなぁ…』


「女子ってそういうのに憧れる?」


『そりゃあ憧れるよ〜!』


「なら良かった。」


そう言って赤葦は、手渡した傘を差して絢に手を差し出す。


その手を握って、2人で手を繋いで雨の中を歩く。



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