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ぼっそり

第4章 しんしん(エルSaid)


朝起きたらまず朝食を作る。
母は朝は結構遅くまで寝ているので早く起きたとしても10時くらいにのこのこ起きてくるので、俺達は休日にしか相手ができない。
キリーは逆に早起きで家族一番に起き上がる。
時間になれば俺を起こしてくれることもある。今日がそうだった。軽く肩を揺さぶって「学校、学校!」と言いながら起こしてきた。

さて、寝ぼけてはいるが一応俺は起きた。
あんまり寝ぼけてるんで足が少しふらついている。
キリーがそれを腕を掴みながら支えてくれた。
確かに、これまで必死にしてくれるのにも理由があるのだろう。一つに区切られる、今の時間で俺しか朝食が作れる奴がいないってこと。多分これが原因だ。

「キリー、朝ごはん昨日買ったメロンパンでいいか?」

「うん、じゃあキリーお皿用意してくるね!」

ぱたぱたと音を立てながら、小走りでキリーは皿を机にならべた。その上にキリーが昨日食べたいと言って買ってきたメロンパンのふうを開けて皿の上にのせてやった。
その隣に置いてある皿はおそらく俺のだろう。
食パンが焼けたのを確認したら、手を火傷しないように慎重に皿にのせた。
むしろ、これで手を熱くしたほうが眠気覚ましになりそうだが…朝から怪我なんてしたくなかったしやめた。

キリーは俺よりも早くに学校に行くんで俺が食べようとするとランドセルを背負って「いってきます!」と元気な声で行ってからドアを閉めて行った。

おお、そろそろ俺も行く時間だ。急いで食べなきゃ。
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