• テキストサイズ

日常から非日常へ 【薄桜鬼】

第8章 池田屋事件(弐)


「沖田さん!しっかりしてください、沖田さん!」

「僕は、大丈夫…それより、こいつのこと、知ってるの?」

「…あ…その、迷子になったときに…。」

今それ暴露するときちゃうからね!!
俺は刀を抜き、風間に向ける。

「貴様は同胞に向けて刀を向けるのか?」

…はい?同胞?何、千鶴ちゃんと勘違いしてんのか?

「言ってる意味分かんないですけど、誰かと間違えてませんか?俺は新選組一番組副組長…山中潤!」

なんとか沖田さんから遠ざけようと必死に刀を振るう。

実はこの、土方さんからもらった刀…実践では初めてなんだよな…。

「どうした、手が震えているぞ。」

「う、うるさい、うるさい!」

それでも刀を抜かない風間さんに、

「…刀、抜かないんですか。」

「俺は同胞に刀を抜くほど、安くはできておらん。しかし、貴様はどうだ。安安と刀を向け、俺を倒そうとしている。」

「人の話聞いてました?俺は普通の人間です!」

「では、聞くが。貴様はどこから来た?」
/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp