第21章 狂った果実～アランorルイ編③～

碧い瞳が切なげに細められる。


（うっ……

そんな可愛い顔で

誘惑すんなよ）




『嫌いとかじゃねえ。

俺には…』




俺にはユーリがいるから。




そう言おうとしたアランの

目が見開く。




（ってなに脱ごうとしてんだ！！）




ルイは上着を脱ぎ

白く美しい指先で

シャツのボタンを外し始めていた。




『ちょ、待て脱ぐな！

挿れねえぞ俺は』




「……君のペ○スが欲しい」




ボタンを外し続けるルイ。




（だからペ○スペ○ス言うな！）




『レオが好きなんだろ？

レオに頼めよ』




「……頼んでるよ。

してもらってる。

でも…俺は欲張りなんだ………。

レオは……ああいう人だから

なかなか俺だけのモノに

なってくれなくて…

辛くて………

だったら俺も………」




『ルイ…』





「それに……

似てる君に挿れられると

少しでもレオと繋がったような気に

なれるから………」