イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】
第20章 狂った果実~アランorユーリ編~
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シュタインから
こっそりとウィスタリア王宮に戻ったユーリは
誰にも見つからないように
夜の廊下を歩いていた。
(ったく。
なんなのアルのやつ。
マジむかつくんだけど。
ゼノ様、完全に感化されちゃってるし。
………俺はゼノ様一筋なのに)
シュタインでの出来事を思い
深く溜息を吐いた時、
遠くのキッチンから
灯りが零れているのが見えた。
(いけない、仕事仕事。
今の時間、
アラン様はルイ様とキッチンにいるはず。
そろそろ犯されちゃってるかなあ?)
くすくすと笑みを零しながら
近付いて行くと
はしたない声が
漏れ聞こえてきた。
「 ……やめてっ…
んふっ…くすん………」
(あ。やってるやってる。
アラン様、
ルイ様に
めちゃくちゃにされちゃってるんだろうな~
可哀想~。
大丈夫だよ。
優しく癒して
またすぐに
俺の虜にしてあげるから)
くすくす笑いながら
キッチンの扉口に近づくと
はっきりと声が聞こえた。
「やめて…
お願い…………
………………アラン…」
(え?)
ユーリは大きな目を
更に見開いた。