第17章 悪魔のお仕置き～ユーリ編③～

（ユーリたん、早っ！！

エロっ！！

てか、ジル様、何してんですか！！）




「はぁ…はぁ…はぁ…」




ユーリたんの荒い息が響く。




ジル様は

白い欲の入ったワイングラスを

ユーリたんの目の前におかざしになり…




『もう言い逃れは出来ませんよ？

ここにいる皆が視ていたのですから。

さあユーリ。

これはなんですか？』




容赦なくお尋ねになった。




（ぎゃーー鬼畜ーー！

しかも、

またもや目が笑いすぎですジル様！）




「っ………ワ………

…………ワインです」




（えーーーーーーーー！

それは無理ある！）




俺は

おそるおそるジル様を見た。




『この状況で

そんな事をおっしゃるとは。

くっくっくっ…』




ジル様のお顔が

信じられないほど愉しそうに

綻ばれる。




『いいでしょう。

貴方からは

上質なワインが採れるようですね。

それなら、

もっと採らせて頂きましょうか…』




「え………」




（あースイッチ入っちゃった。

ユーリたん可哀想。

君、壊れちゃうかも…）