第16章  狂った果実～アランorルイ編②～

閉じていく黄金色の長いまつげ

隠される蒼い瞳

ゆっくり近づいてくる完璧な形の唇…

まるで

物語のキスシーンのような

美しい光景に

アランは思わず息を飲む。




が。




アランは

ルイの肩を掴んで強く引き離し、

ドンっ……と

壁に押し付けた。




「…………………」




壁際に追い詰められても

ルイは、顔色一つ変えない。




『おまえ、何するつもりだよ』




「……君を犯そうと思ってる」




（直球！？

ミステリアス極まれりか！！

ってか、

やっぱりか）




『そう何度もされてたまるかよ』




「……………」




（この前は

動揺して好き放題されたが

今日はそうはいかねえ。

いつか絶対こんな日が来るだろうと

シミュレーションを重ねて来たんだ！！）




真面目な(？)アランはこの日の為に

何度も何度も

ルイに襲われた時の為の

イメージトレーニングをしていたｗｗｗ



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