第14章 悪魔のお仕置き～ルイ編～

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シドは

ルイを抱いたまま

ルイにあてがわれた客室の

バスルームに来ていた。




「………いつまで抱いてるの…

降ろして…」




怪訝な声が響くと

シドは言われるがまま

ルイを降ろす。




ルイは眉を寄せて。




「………大公は？」




『あ？嘘に決まってんだろ』




シドの答えに

ルイは

感情の感じられない声音で零す。




「………余計なことを」




『おまえ…何やってんだよ』




「……何が？」




『演技なんかしやがって』




「……なんのこと？」




『とぼけるな。

さっきのアレ。

お前、全然感じてなかっただろうが』




ルイの表情からは

先ほどまでの卑猥な空気は

一切感じられない。




「……いつから見てたの？」




『うるせえ』




「………演技だけど。

……だからなに」




『なんでそんな事すんだよ。

必要ねえだろ。

不感症って思われてた方が

ジルの興味が反れる』




「……お前、分かってない…」




『……あ？』




「……ロベールが

画を描いてくれるって…。

………描かれたかった。

ジルに乱されて

いやらしくよがる

俺の姿を………」




『………………は？』