第14章 悪魔のお仕置き～ルイ編～

ルイは

あからさまに深くうつ向き

きゅう…と

愛らしく目を瞑っていた。




やがて

扉から入った人物が

目の前で脚を止める。




ルイの肩がピクリと震えた。




（…良い反応です）




ジルが優美に微笑むと

その人物が口を開いた。




??「ジル」




その声に

ルイがゆっくりと瞼を持ち上げる。




目の前に立ったのは



穏やかに微笑む









ロベールだった。




ルイはその姿を確認すると

あっという間に

瞳の奥の戸惑いを消した。




（ふっ…珍しくあからさまですね）




空虚な眼差しで

ロベールを見上げるルイ。




ﾛﾍﾞｰﾙ「待たせたね」




『いえ、時間通りですよ』




ジルが品の良い声音で答えると

ルイが呟くように零した。








「………………早くして」