第9章 狂った果実～アランorレオ編～

（...っ.........可愛い声…）




アランは、優しくレオに問う。




「ここ……気持ちいい？」




レオは、恥ずかしそうに口元を手で覆って

小さく

こくり…

と頷いた。




（こいつ……めちゃくちゃ震えてる…

こんなレオ、初めて見る）




「おまえ……緊張してる？」




『っ』




「こういうコトすんの、

慣れてんだろ？」




『っ………好きな子に…』




「ん？」




レオは瞳を潤ませて

消え入りそうな声で答えた。




『……好きな子に初めて抱かれるのに

緊張しない方が……

どうかしてる……』




どきん…




（…………っ……こいつ…

俺とえっちするからこんなになってんの…？

身体…こんなに強張らせて…

どうしよう…

可愛すぎて、どうにかなりそうだ俺…）




アランはふっと微笑んで

優しく言う。




「レオ…

力、抜いて…

全部

俺に委ねて…」




『…アラ………っ///』




アランは

レオの唇を

言葉ごと

優しく奪った。