第7章 本音
逃げるように帰った葵
家に着くと大地が先に帰って来ていた。
リビングに居た大地は
「葵、お帰り。」
いつもの様に葵に声をかけた。
「お兄ちゃん、ただいま。早かったね。」
葵はそのままお風呂に入り、
夕飯を食べにリビングへと戻った。
大地はリビングでテレビを見ながら寛いでいた。
葵がテーブルで夕飯を食べてると
大地が葵の目の前に座り話しかけてきた。
「葵、部活どうだった?」
「……皆いい人達ばっかりだったよ。主将さんには会えなかったけど。」
葵は御飯を食べながら話した。
「なら、良かったよ。」
大地はニッコリした。
「……あのさ、お兄ちゃん……後で話あるんだけど……私の部屋で話せないかな?」
葵はちょっと俯いた様子で大地に話した。
「話?うん。了解。」
大地は葵に答えた。
葵は夕飯を食べ終え二人は葵 の部屋へと向かった。