第39章 指名の時間
授業に戻り、スクワット300回をしていた。
正直スクワットだけならなんとか耐えられるが、アイツの目に付くと
何かと暴力を奮われるのが厄介だ。
俺まだ標的になってはいないが...正直に言うと、あの男が恐くて抵抗も
何もできないのだ。
クラスのみんなが暴力を奮われる中、俺はただ見てるだけしかできないのだ。
手足が震えて、声さえも出ない。なんて情けないヤツだ。
菅谷「じょっ...冗談じゃねぇ...」
岡島「初回からスクワット300回とか...死んじまうよ...」
倉橋「烏間先生〜...」
陽菜子の声に...アイツが、鷹岡が反応した。
鷹岡「おい、烏間は俺達家族の一員じゃないぞ。おしおきだなぁ...
父ちゃんだけを頼ろうとしない子は。」
そう言って手を振りかざした。
その光景は...昔の自分を見ているようで...なんとしても陽菜子を守らないと
いけないと思った。
いや、正確には昔の自分を守ろうとしたんだ。
咄嗟に動いた俺は、陽菜子の前まで走った。
俺の腕では多分止められないから、せめて脚ならと思い、脚を振り上げた。
そうした瞬間、烏間先生が鷹岡の拳を止めた。