第38章 親愛の時間
どのくらい寝ていたのだろうか。とりあえず汗は引いていて
少し寒いくらいだったが、誰かのジャージのおかげで平気だった。
とりあえずジャージを借りることにして、立ち上がった。
頭痛も治まり、俺は一応教室に戻ることにした。
とりあえず着替えたいしな。
そこで必然的に職員室の前を通るのだが、そのときに話し声が聞こえた。
どうやら先生達が全員集合しているようだ。
ん?なんかこの言い方だと賑やかな気がするけど、まぁいいか。
話を盗み聞きしていたところ、明日から体育は
鷹岡という男が授業をするらしい。
鷹岡「いいか烏間、必要なのは熱意なんだ。教官自ら体当たりで教え子に熱く
接する!!多少過酷な訓練でも...その熱意に生徒は
応えてくれるもんさ。」
なんか、胡散臭いセリフだな。どこのドラマの熱血教師だよ。
鷹岡「首洗って待っとけよ、殺せんせー!烏間より全然早く...
生徒達を一流の殺し屋に仕上げるぜ。」
その言葉を最後に、鷹岡は職員室から出てきた。
光「あ、ど、どうも...」
焦ったがとりあえず会釈だけはしといた。
鷹岡「おう、明日から頑張ろうな!」
......この乾いた笑顔、アイツを思い出させる。
やっぱりこの男は苦手だ。