• テキストサイズ

【暗殺教室】殺すその日まで

第23章  湿気の時間



杉野「そんな事より、あの女だろ!!とんでもねービッチだな!!

いやまぁ…ビッチならうちのクラスにもいるんだけど。」


あ…確かに。


渚「ビッチ先生は職業だから…ビッチする意味も場所も知ってるけど

彼女はそんな高尚なビッチじゃない。」


前原「いや、ビッチでも別にいーんだよ。」

渚「いいの!?」


渚、驚きすぎだろ。前原も前原だ。

まあ、前原自身も女タラシだから そうなのかもしれねーけどさ。


前原「好きな奴なんて変わるモンだしさ、気持ちが冷めたら振りゃあいい。

俺だってそうしてる。」


岡野「中三でどんだけ達観してんのよ。」

と、ひなたは前原にタオルを渡しながら言った。


光「本当…結構厳しい事考えてんだな。」


前原「けどよ…さっきの彼女みたろ?一瞬だけ罪悪感で言い訳モードに入った

けど、その後すぐに攻撃モードに切り替わった。“そーいやコイツE組だった”

“だったら何言おうが何しようが私が正義だ”ってさ。」


それから前原は、ひなたにもらったタオルで拭きながら

静かに話した。


前原「後はもう逆ギレと正当化のオンパレード。醜いとこ恥ずかし気なく

撒き散らして。…なんかさ、悲しいし恐えよ。ヒトって皆ああなのかな。

相手が弱いと見たら…俺もああいう事しちゃうのかな。」


前原は目に涙を溜めていた。


…そんなこと無ぇと思うけど。



/ 340ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp