第13章 銀蛇鳥姫物語 第13話
二度目の起床を迎えた姫雫。
頭がぼーっとしていて現在の状況が掴めていない。
(此処…は…?私はさっきまで…)
目を覚ますと、壁も床も真っ白な部屋でソファーに寝かせられていた。
(えっと…さっきまで…市丸と……―)
部屋には小さな窓がついており、月の淡い光が部屋の中を照らしていた。
一枚の毛布が掛けられている事に気付いた。
もしかしたら市丸が掛けてくれたんじゃないか、とじんわりと心に暖かい気持ちが芽生えた…
と同時に、殺意も一緒に芽生えた。
先程の一件を思い出したのだ。
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