第1章 好きな人と、体を重ねる人
春樹は同級生で隣のクラスの男子だった。
いつも賑やかなグループにいて、バスケ部に入った動機はSLAM DUNKを読んだからと言っていた。
バスケを高校から始めた春樹がレギュラーになれたのは3年生になってからだったので、結局彼は桜木花道になることはできなかったのだけれど。
そんな春樹と付き合い始めたのは2年生の夏の終わりのことだった。
顔を真っ赤にしながら告白してくれた姿は今でも鮮明に思い出せる。
それから何度かデートをして、手を繋いでキスをして…。
だけどSEXは出来なかった。