第7章 ★君の騎士★【紫原敦】
テストも終わりようやく生徒達の肩の荷が下りた頃、、
~休み時間~
紫原『ぅあ~、疲れたよ白ちん。お菓子~。』
『はいはい、よく頑張ったね。ほら、』
コンビニの袋に入ったまいう棒やポテチなど、その他諸々入ったのをまとめて渡す。
紫原『わぁ~い♪ねぇ、白ちんこのまま屋上行って一緒に食べようよ。』
『次授業なんだけど、、。』
紫原『一回サボっても大丈夫でしょ。あっ、でも白ちん隣赤ちんじゃん。』
『そ、だから後々怖いし、、。』
紫原『むぅ~。』
明らかに不機嫌そうな敦に私は仕方無いな、と思いながら敦の手を引いて階段を登り始める。
紫原『白ちん?』
『今日ぐらいは征十郎も見逃してくれるでしょ。多分、、』
紫原『やった~、白ちんだぁ~い好き♪』
屋上までの階段の踊り場で私は抱き締められる。
『はいはい、じゃ、行こうか。』
屋上のドアを開けると心地よい風が頬を撫でた。
『わぁ、、!今日はよく晴れてるからいい風が吹いてるね♪』
紫原『うん、すんごい気持ち~♪』
二人で風に当たっていると体育でもやっているのかグラウンドから声がする
柵にかけより下を覗く
『あっ、ねえねえ今体育やってるクラス、大輝のいるところだよ!サッカーしてる』
グラウンドでは大輝が元気よくボールを追いかけて行くのが見えた
それにしにてもやっぱ大輝、足速いな~
フィジカルの強さは群を抜いてるし、きっとこれからもっと強くなる
彼の成長が楽しみで仕方ない
ギュッ
『敦?』
紫原『白ちん身乗り出しすぎ。落ちるよ?』
敦に後ろから抱き締められ、半歩後ろに下がらされる
『ごめんごめん(笑)』
紫原『白ちん昔から危なっかしいよね~』
そうかな?と言いながら私達はその場に座る
柵に背を預けて
暖かい太陽の日が心地よい
私は胡座をかいて座る敦の足の上に座らされ、長い腕に抱き締められる
紫原『白ちん、ポッキー食べさせて』
『ん、いいよ』
袋からポッキーの箱を取りだし袋を開けて一本取り出す
そして彼の口に近づける
紫原『白ちん、分かってるでしょ?そういう渡し方じゃないって』