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[R18]ハイキュー!!(裏短編集)

第3章 クラスのあの子 【及川 徹】




現在-

3年になってようやく彼女と同じクラス!
しかも隣の席になったというのに…

「俺って…嫌われてる?」

昼休みに岩ちゃんに弱音吐きまくりな俺。

「興味無いんじゃねーの?
クソ及川にはよ。」

「ひどいー!
けど、否めないー!」

なんでこんなにメソメソしてるかというと…



休み時間の教室-

クラスメイトが
一人の女の子を囲んで話している。

「今度うちで、BBQやるんだけど、
よかったら□□も来ない?」

「俺の家でホームパーティ
やるんだけどこの日空いてる?」

「男は置いておいて私と
ディナー行きましょうよ!」

エリートくそボンボン共が
必死に誘いまくっているのは
うちのクラスの女神…
□□ 〇〇だ。

しかし、彼女は
『ごめんなさい、
その日は先約があって…』

と、丁重に断り続けている。

そんな彼女を見た生徒たちが
凄いお金持ちや芸能人レベルの
ハイスペ男たちと遊びすぎて
相手にして貰えないんだと
噂しまくっている。

やはり、エリート様達の誘いを
断り続けている様が

女神…というより、
女王様に見えなくもない。

しかし、俺にはこんな感じ…

「□□、あの、今週末…」

『無理。』

と、取り付く島もない。

俺は好意を伝えるどころか
嫌われないように必死だ。

「肩にごみついてるよ!
とってあげるね!」
とか、
「プリント□□の分も
とってきたよ!」
とか、
「先生に頼まれた荷物?
重そうだね、半分持つよ!」
(と言いつつ9割持つ)

とか色々やっている。

全ては彼女を俺だけの女神にするため!

しかし、
『自分で出来るから、
勝手なことしないで。』

彼女は全く心を開いてくれない。


なんでだぁぁー!




現在-

「嫌よ嫌よも好きのうちって
可能性もあるかもしんねぇべ?」

「い、岩ちゃんのクセにいいこと言う!」

「クセにってなんだコラ」



日差しの照っている屋上で
岩ちゃんと
あーだこーだ言いながら
昼食を摂る。

これが俺のいつもの風景。



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