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落ちた一雫

第3章  宴会後





結局、あのまま宮殿に戻ってきて湯浴みをして寝たレイとジャーファル。




翌日、先に目を覚ましたのはレイだった。




レイ「・・・ママ、寝てる・・。」



起こさないようにそーっとベッドから飛び降り、着替えて部屋を出るレイ。部屋を出たところにいたのは・・・



マス「・・・。」



これまた寝ているマスルールだった。
レイがツンツンとマスルールをつついても起きる気配がなかったので、レイは部屋に戻ってクローゼットに入っていた予備の布団をマスルールにかけて、再び歩き出した。














ジャ「んー・・・久々によく寝れた気がします・・。・・・レイ?」



ジャーファルが目を覚まし、部屋を見渡してみるもレイはいない。いたはずの場所に手を伸ばしてみるとすでに冷たくなっていて、レイが目覚めてからかなり時間が経っている事を物語っていた。
それに気付いたジャーファルはバタバタといつもの仕事服に着替え、バンッ!!と勢いよく部屋から飛び出した。


ジャ「何処に行ってしまったんでしょうかあの子・・・!!」








ジャーファルがまず探しに来たのは中庭。しかし、中庭にいた侍女に話を聞いてみるも、レイの姿は見ていないという。

次に王様の部屋。ここではいつもの事ながら全裸のシンドバッドが未だに寝ていたのでスルー。

門に立っている武官に話を聞いてみるも、レイの姿は見ていないらしい。




ジャ「一体どこに・・・。」


そう思っていたジャーファル。不意に近くの茂みからガサガサと音が聞こえた。
どうやらレイを探している間に森の近くまで来ていたようだ。
茂みから顔を出したのは・・・


ジャ「・・・オラミー?」


数匹のオラミー。オラミー達はてててーっと宮殿の方に向かっている。ジャーファルはまさか、と思いオラミーの後を追いかけた。





ジャ「・・・レイ、こんなところにいたのですか・・。」

オラミーの後を追いかけてたどり着いたのは宮殿裏。大きな木が1本あり、そこに身体を預けて寝ているレイを見つけたジャーファル。その周りにはオラミー達がたくさん寝ている。

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