第2章 初デート
私は急いで家に帰り、服をあさっていた。
理由は、明日、人生初のデートだからだ。
かと言っても…、月島くんのことなんて好きじゃないけど…彼にも迷惑を掛けてはいけないと思い、可愛い服を選んでる。
「お母さん。この服ってどういうスカートが似合う?」
と、母に問う。
「え?いきなりどうしたの?もしかして、彼氏が出来たの?」
と、いつも通り優しい声音で言ってくれた。
「そ、そういうわけじゃない!た…ただ…」
言葉を濁らせる。
『好きでもない男とデート。しかも、私のような不細工には手の届かないくらいの存在。』
何て…言えるわけないし…。
母は何も言わず、可愛い服を選んでくれた。