• テキストサイズ

【忍たま】暗躍からの恋

第1章 出会いの段





「ふはぁー!!お腹いっぱい!」

「だなぁ。って!彩さん!片付けなんていいですよ!」

寝転がるきり丸をよそに、焦りながら言った半助に対して食器類を台所に持っていった彩は微笑み

「これくらい何ともないですよ。あっ、お湯いいですか?」

「あっ、はい……」

手際よく片付けをすると、湯呑みにお茶を3つ用意した。


「客人にここまでさせてしまうとは申し訳ない。」

「良いのですよ。ご近所なんですから…」

「「え!?」」

土井ときり丸が二人して驚き、彩を見ると…

彩は正座に指を三つ揃えをして

「改めて、昨日からお隣に引っ越してきた…小野 彩です。」


頭を下げながら挨拶と同時に、二人のえぇー!!?という声が部屋に響いた。


「驚きましたよね。まさか、お隣さんを助けるなんて思わなかったですもの。」

「彩さん隣なんて偶然でも凄いよ!俺ビックリしたよ!」

「私もだ。お隣さん来るかもとは聞いてたけど、まさか…小野さんが…」

「あっ、名前で構いませんよ。」

「え?…じゃあ、彩さん?」

「はい。」

「そしたら、私の事も半助で構いません。」

「え?……で、では…半助さん。」

「はい!」

笑顔の半助に彩も笑顔になる。



「半助さんですってー。にやけてますよー?」


ゴチン!!

きり丸の冗談に拳を下ろした半助


「お前は何を言ってるんだ!」

「いったいなぁー!土井先生!」

頭をさするきり丸は半助に文句を言いつつも、半助は無視

「あの……」

ふと思った彩は二人に問いかけてみた

「半助さんは、勉学を?」

「あぁ!きり丸と私は生徒と教師の間柄で、長期休みとかになると一緒に帰ってくるんですよ。」

「そうだったんですね。仲が良くて羨ましいです。」




「なら、彩さんも殆どウチにいればいいじゃん!」

/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp