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【忍たま】暗躍からの恋

第2章 平和の段




時間が長く感じた。



ほんの数分の事なのに…


半刻ほど経ったんじゃないかというくらい。




ゆっくりと半助さんが離れる。



「すみません。こんな事してしまい……その…」

半助さんが困りながら話をしようというのを微笑みながら

「……もう寝ましょうか?」



何か言いたそうなのは分かるが…





言わせない。



否、聞きたくない。





私は半助さんから離れて立ち上がり、草履を履き



「お休みなさい。良い夢を…」

微笑み挨拶をして出た。






























自らの足を拳で音が鳴らぬよう殴り


「私は何をしている。」


自分が行った事を思い出し恥ずかしさが増す



彼女と知り合い、話して…

バイトで焦りながらも笑う彼女が……



私はいつしか愛おしく思えてきた。





教師という職業しか語ってない私が、いきなり忍術学園に彼女を呼び込もうなんて…




今回の休みは浮かれすぎたのか…



ため息が出る。






だが…



手の甲の傷を見た時の彼女の顔は、見られたくないものをという顔と悲しい感情が見えた。




抱きしめた時のあの数分

押し返せば良いのに押し返さず。ただ、私のワガママに付き合ってくれた。






いや、もしかしたら……






考えても仕方ないのに考えてしまう。






何なんだ。この感情は!
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