第13章 赤羽家
「望乃、シャワー浴びてきたら?」
ふとカルマくんが私に声をかける。
「あ、うん。お言葉に甘えさせてもらおうかな?」
私は正直身体がベトベトして気持ち悪いと思っていたので、素直に従うことにした。
「じゃあ案内するよ」
そう言ってカルマくんが案内してくれた。
今の私たちはタオルで体を隠しているだけで、ほぼ裸同然だった。
だから私は早くお風呂場に逃げたかった。
お風呂へ行くと、なんとこの家はサウナまであった。
「わぁ、すっごいね~」
「そうでもないと思うけど?」
「そうなの?あ、案内ありがとね。上がったらすぐ呼ぶから」
私はお風呂に入って扉を閉めようとした。
すると、
「ん?何言ってんの?一緒に入るに決まってんじゃん」
カルマくんは扉をガッと掴んで私が扉を閉めようとするのを阻止した。
「え?!」
「望乃、洗いっこしよっか!」
ニコニコしながらお風呂場へと入ってくる。
「え、ちょっ!赤羽くん!」
「あれ?『カルマ』じゃないの?」
「えっ…///」
「さっき、『カルマ』って呼んでくれたじゃん」
「そ、それは…///」
私はあの時の自分の発言を思い出し、顔を赤くする。
その表情を見て、カルマくんがニヤリとする。
「きゃっ!///」
「ねぇ、望乃…『カルマ』って呼んでよ」
私の胸を揉みながら体をくっつけてカルマくんは甘えるように言った。
「っ~///」
――パサッ
私のタオルがお風呂場のタイルに落ちる。
「望乃~、早く~♪」
ニヤニヤしながら片方の手でシャワーを取る。
――シャー
シャワーの水を出し、私の体にかける。
「カ、カル――ごぽごぽごぽ」
私が『カルマくん』と言う前に私の口にシャワーを当てた。
「え?なに?なんて言ったの?w」
(はぁぁぁぁ?!こ、こんなの無理ゲーじゃん!)
「ちょ、シャワー!赤羽くん!シャワー止めて!」
「赤羽じゃなくて、カルマ。そんなこと言うならもっといたずらするよ?w」
「きゃ!///」
そう言って触ってきたのは私の下半身。
「や、やめ…///」
――ガチャッ
急に扉が開かれた。