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【暗殺教室】ドSカルマくんとの暗殺生活

第15章 集会


――次の日

私はいつも通り学校に行く途中のコンビニでパンと飲み物を買いに行った。

私はコンビニに入り、パンのコーナーに行くと見慣れた姿が目に入った。

「あ、カルマくん」

「あ、望乃。おはよ」

「おはよう、どうしたの?こんなところで」

私はカルマくんの元へと近寄った。

「ん、ちょっと寝坊して…朝ご飯食べてないんだ」

カルマくんは「ふぁ~…」と眠そうにあくびをしながらそう答えた。

「そっかぁ…何買うの?」

「ん~…何でもいいんだけど…なんか望乃のオススメある?」

「え?う、う~ん…」

私はパンコーナーにあるパンたちを見まわした。

「う~ん…あ、これ美味しいよ!」

私はパンコーナーから少し離れ、レジの方向を指さした。

「…なんで朝から肉まん?」

「え?う~ん…特に理由はないけど…なんかハイギューっぽくない?部活帰りじゃないけど」

「うん…まぁ…たしかにね…」

「…泣」

私はカルマくんの微妙な反応にうずくまった。

「ほらぁ~…やっぱりヲタクは理解が少ないんだよぉ~…泣」

「あぁ~あ…もぉ…こんなところで泣かないでよ」

カルマくんは私と同じようにしゃがみ込み、私の頭を撫でた。

「…フン…///」

私はカルマくんから顔をそらした。

(ずるいよぉ…///)

「大体、絢の趣味を見てそんなこと言えるの?あの趣味教えたのどこの誰だと思うの?」

「…あ」

そういえば前にカルマくんからアニメを教えてもらったって絢ちゃんが言っていたのを思い出した。

「じゃあカルマくんって結構ヲタクに理解がある方なんだ!!」

私は表情をパァッと明るくし、カルマ君のほうを見た。

「…ん、まぁ…ね…///」

カルマくんは私から顔をそらしレジの方を見た。

「じゃ、じゃあ…一応お詫びってことで肉まん、奢るよ」

「わぁ!本当?ありがとう!!あ、でも私あんまんの方がいいな♪」

私は声を弾ませながら立ち上がり、レジの方へと歩いた。

「はいはい」

カルマくんはそう言いながらポケットから財布を出した。


『ありがとうございました~』

店員さんのいつものセリフを聞きながら私たちはコンビニを後にした。
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